「いくら勉強しても覚えられないんです」
というのは、ご年配の生徒さんの決まり文句。
「初級のテキスト、ひと通り勉強したはずなのに頭に入ってないんですよ~」
・・・それは、あなたひとりの悩みではないんです。
試験前の一夜漬けのように、一生懸命暗記して、それでなんとか覚えられるというのは、若いころの話。
若い人でも辛いかも知れません。
だけど一度でも勉強したことは、頭の片隅に残ります。
テキスト開くと「ああ、これやった。」という記憶が、少しは思い出されるでしょう。
その程度で良いんです。
例えば以前「~してしまう」という構文は
「~아/어 버리다」であると勉強したとします。
その時に練習問題もやったし、使い方もある程度分かったでしょう。
だけど、この段階ではまだ自分のものにはなっていません。
どうしたら自分のものになるのかというと
「車が混んでて遅れてしまったって、ハングルでどう言えば良いのかしら?」と考えて
一生懸命考えても答えが出なくって
そこで誰かに「~아/어 버리다を使えばいいんじゃない?」って教えてもらえたとしたらどうでしょう?
「ああ、そうだった!これ昔やったことあるわ!」と
その時初めて「腑に落ちる」のです。
そこでもう一度テキストを見直すと、きっとその時の記憶が蘇ってくるでしょう。
そして「遅れてしまった」だけじゃなく
失敗してしまったとか食べてしまったとか、言い換えることができるのねと
納得して応用できるはずです。
ただ言われるままに練習問題をやった時と比べると
頭に入っていき方が全然違うのではないでしょうか?
ですから勉強して覚えられなくても、それはちっとも無駄ではありません。
その時間学んだことは、宝のようなものなんです。
ある日突然、その学んだことが生かされる時がやってくるのです。
コツコツと学ぶこと。
素晴らしい習慣です。
覚えられなくても大丈夫。
今の調子でがんばりましょう(^_^)
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